陸上未経験のサブスリー挑戦

川内優輝選手の走りに感動して、2018年1月よりマラソンの練習を始めました。マラソン3:04(2020勝田)

勝田の忘れもの


昨年2019年の勝田マラソンは、私にとって初マラソンでした。
それまで、ハーフマラソンを一度だけ参加しました。


1月初旬に今年と同じように故障してしまい、大会1月27日までの月間走行距離が90キロ未満。


走れるかどうか、完走できるかどうか、不安で不安で、でも走りたくて。


その3か月くらい前のつくばマラソンにエントリーしていたのですが、前々日に風邪をうつされて無念のDNS
練習も積めていて、かなり良い状態だったので、すごくショックでした。


今回は風邪は防げたけど、故障中。
でも、なんとか走れそうだったので、勝田に向かいました。


車で1時間半ほどで、水戸駅から5分くらいの駐車場に。
勝田駅周辺は駐車場あまりないようなのですが、水戸駅周辺は何ヶ所もあって、一日500円という環境。2019年の水戸漫遊マラソンの時も使いました。


勝田までは、そこから一駅。


車内はランナーで溢れていますが、一駅だったら立っていても足は疲れません。


ホームが見えると、
「私たちJRも、ランナーの皆様が無事に完走することを願っています」
といった車内アナウンスが。


車内に笑みが溢れ、緊張も和らぎます。

粋ですね^ ^

JRが好きになる、素敵な広告で、今年も聞きたいです!


当日は絶好のマラソン日和。

号砲を待つ間の高揚感と不安感。
武者震いなのか、寒さなのか、嫌じゃないガクガク。

今日は絶対、脚に負担をかけない。
できるだけ丁寧に丁寧に、絶対オラオラ走りはしない。

それだけを考えて、走り始めました。


序盤は、ふわふわした記憶しかなくて、まさに夢中でした。
沿道の声援と、ラップごとになるガーミンの大合唱を、断片的に思い出します。

15キロ手前の登り坂で、激しく息を切らして、周りに轟ぐ足音を立てていたおじさんを抜かす時に、ふと我に返りました。

「この人、この時点で、こんな地獄のような状況で、どうするのだろう?靴底を減らすゲームなら一番だな・・・」

おっといけない。
他人に気を使うのはやめ!

「脚に負担なく、優しく柔らかく」

そんな葛藤をしながら、エイドを迎えます。


勝田は私設エイドがたくさんあって、補給食もバリエーションに富んでいます。

町中がランナーを応援しているような、そんな歓迎ムードと一体感がありました。


「マラソン大会って、楽しい。一人で走るのと全然違う」

ちなみに、私はランニングクラブには入っていませんし、仲間もいないので一人で走ってます。


そんな時、カーブを曲がったすぐのところに、一口チョコを配っている私設エイドが。

これだったら食べれるかもと、車道中央から歩道に慌ててスピードを緩めることなく寄りました。
手渡しでチョコを配っている女の子の手から、チョコをもらいました。というか、奪い取りました。
むしり取るように。


小学校二年生くらいの女の子で、「がんばれー」と、一生懸命、応援してくれていました。


でも、私が勢いよく奪い取ったせいで、ビックリして半歩下がってのけぞってしまいました。


「あっ・・・   しまった」



この光景を、今でもたびたび繰り返します。


ほんの数秒惜しさに、自分のエゴ丸出しの態度のせいで、ボランティアの優しさを踏みにじってしまった。



次、もしまたあの女の子に会えたなら、立ち止まって「ありがとう」と伝えたい。
その場で食べて、
「これで元気出て、完走できそう」とも。



実際チョコを食べると、脳が糖に反応したのか、元気が出てました。


その後のレースは、淡々と進み、35キロを過ぎた辺りで、「ここまできて、この状態なら、完走できる!」


そう実感した瞬間、今まで体験したことないくらい感動して、走りながら二粒ほど落涙してしまいました。


完走した時より感動は大きくて、体が震えるほどの体験でした。

故障して臨んだ、初マラソンだったからこその感動で、こんなギフトもらったら、マラソンにハマるしかないです。


タイムはネットで3.13.11でした。


この大会を通じ、ボランティアの皆様、エイドの皆様のありがたさを実感しました。


公道を42キロにわたって占有して、かけっこさせてくれる贅沢さ。


その後に参加した大会では、全員には無理ですが、自分が取ったエイドの方には、ありがとうと伝えるようになりました。


ありがとうと言った後は必ず、力が湧く感覚かあります。


これからも、感謝の気持ちを忘れることなく、楽しんで走りたいです。


勝田まで、あと2日。


あの女の子に、会えるといいな。



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