1000×5インターバルと、ランニングというフィクション中の幻想と
サピエンス全史の「人は集団になるためにフィクションという幻想を発明した」という主張。
今までに無いくらいハッとさせられました。
宗教も、国家も、家族も、小説も、漫画も、動画も、音楽も、全て脳内の幻想。
足が早くなりたくて、こんなにバカみたいに走っているなんて、数年前の自分が見たら
「このおじさん、どんな幻想の中にいるのだろう?」
と、思うでしょう。
ランニングって、今の自分にとっては、すごく夢中になれる幻想です。
幻想は、他のフィクションとすごく相性が良いのでは無いかと感じました。
今日のインターバルで。
1000は余裕無く頑張る、レストは120秒と長くとって、回復するまでしっかり休む(歩きました)というパターンで行いました。
シューズはターサー6。今日で引退のラストラン。
気付きは4本目の後に。
10秒落ちが物語る通り、キツくて辞めたくなりました。
4本目の半分くらいで、
「苦しい。止まりたい」「これが終わっても、あと1本あるなんて」
と、ネガティブなことしか考えられませんでした。
最後の5本目の前に、最近子供がハマっている鬼滅の刃のアニメを思い出しました。
そうだ、禰豆子を助けに行くつもりで走ってみよう。
そう思って、それだけを思って走ってみました。
流れる曲は、ファーストテイクバージョンです。
↑アガりますし、最後の「エモい」が最高です
くるしい時、サビの「ありがとう悲しみよ」をリフレインさせました。
苦しさや悲しさがあるから、強くなりたいと思う。早くなりたいと思う。
と、自分のランニングと鬼滅の刃の物語、音楽の高揚感を混ぜ込んで、フィクションの中に入り込んだら、苦しさが減って、4本目より早く走れました。
5本目の終わりより4本目の終わりの方がキツかったです。いつもだったらラップが早くなることは無い状態でした。余力なんて、これっぽっちも無かったですから。
「羽生結弦選手が演技前に音楽を聴くのも、失敗するかもという現実を切り離して、フィクションの世界に入り込むためなのかな」
とか思いながらダウンジョグ。
フィクションの世界は、成功物語はいくらでも描けます。
鬼のような強敵にも、修行を積めば勝てます。
大人になると、現実の世界には、失敗や怪我、お金、コロナなど、ネガティブ要素の方が多くて、自分の物語を生きにくいです。
せめてランニング中くらい、集中して現実の諸問題を追い出して、自分の身体と都合の良い物語の中に生きたいですね。
そうしたら、もっと効率的に早くなれる気がします。
なんて、効率的とか言っている人は、好きでただやってしまう人には勝てないんですよね。
ジャンプ漫画のような修行気分で、ポイント練習をしたいと思います。